はいこんにちは!愛真さなえです。
「広島ホットキャッツ」というニューオリンズジャズのバンドと、広島ホットキャッツのメンバー4名からなる「Swingy Sunnies」というスウィングジャズのバンドでピアノを弾いています。
テディ・ウィルソンになりたい-1 では、いきなりの思いつきで始めたため、まとまりのない分析となってしまいました。
まとまりがないながらも、「On the sunny side of the street」の音源1曲で、「あれ!?」と思った箇所が。
いちばん気になったのが、コードです。
黒本のコードと音源のコードを比較したところ、黒本ではマイナーやディミニッシュになっている所が、テディウィルソンはセブンスの明るいコードになっていました。何か所も。
暗いコード進行の所を明るいコード進行に。
もしかしたら、この音源だけなのかもしれません。
黒本は暗いコード進行になっているけど、明るいコード進行が一般的なのかもしれない。
ここんところをいくつか聴き比べて調べてみようと思います。
【1回目から分析に使っているお手本音源】
::: 目次 :::
コードを比較する箇所
1曲全部やっていると、また前回のようにきりが無くなってしまいそうなので、1回目の時に記載したのと同じ場所のみ、比較していきます。
【1】4小節目
【2】8小節目
【3】12小節目
【4】15小節目
【5】17小節目
【6】23小節目
【7】28小節目
意外とたくさん。7つもあるぞ。できるのか。
また終わらなくなるので、いらんことなるべく書かんとこ。
1. iReal Pro(アプリ)・・・★★★
1. iReal Pro(アプリ)
コードが分からないときにお世話になっている有名なアプリ。
【1】明るい【2】暗い【3】明るい【4】暗い【5】暗い【6】暗い【7】明るい
スコア・・・★★★
↑
テディウィルソンのスコア(どれだけ明るいか)は、★★★★★★★
2. アート・テイタム・・・★★★★★★★
複数あるけど、この音源のパターンね。1コーラス目です。
【1】明るい(G7)【2】明るい(C)【3】明るい(G7)【4】明るい(F)【5】明るい(C7)【6】明るい(G)【7】明るい(G7)
スコア・・・★★★★★★★(コードは異なるけど、明るさはテディといっしょ)
テディウィルソンとは違うコードがけっこうあって、もっと聴き込みたいけど、今回はここまで。
こんなにも違うのか、と。
これまでほんとちゃんと聴いてこなかったことが浮き彫りに。
3. アール・ハインズ・・・★★★★★★
この音源。1コーラス目。
【1】明るい(G7)【2】明るい(C)【3】明るい(G7)【4】明るい(F)【5】暗い(G7)【6】明るい(G7)【7】明るい(G7)
スコア・・・★★★★★★(7か所については、ほぼアート・テイタムと同じコード。)
なんだかめっちゃ明るい性格の人のように感じる。
4:12からの最後のコーラス、好きじゃわ。
エンディングでは面白いペダルの使い方してる。
4. ファッツ・ウォーラー・・・★★★★★★★
音源はこちら。
【1】明るい(G7)【2】明るい(C)【3】明るい(G7)【4】明るい(F)【5】明るい(C7)【6】明るい(G7)【7】明るい(G7)
スコア・・・★★★★★★★
7か所については、最後まで同じコード。明るすぎる(笑)
まとめ
On the sunny side of the streetのコードについて、コードのアプリ『iReal Pro』とスウィングのピアニスト3人、テディウィルソンを含めて4人の演奏、黒本のコードを比較してみました。
結果、スウィングのピアニスト4名は『明るい』。
明るいスコア:7・・・テディ・ウィルソン、アート・テイタム、ファッツ・ウォーラー
明るいスコア:6・・・アート・テイタム
明るいスコア:3・・・iReal Pro
明るいスコア:0・・・黒本
黒本が教科書くらいの想いを持っていましたが、そうでもないのね。
スウィング以外のピアニストの演奏を聴くとまた違うんでしょうけど。
正解は無いから。黒本だけ信じちゃだめじゃ。
ちゃんと聴こう!たくさん聴こう!と思いました。
なんだかとても勉強になった気がする。