テディ・ウィルソンになりたい-5【After you’ve gone】ベースあり無し比較(1)

はい!こんにちは! 愛真さなえです。
やっとたどりここまで着きました。『After you’ve gone』の比較。
テディウィルソンの演奏の比較をベースのあり無しの2パターンで比較します。

テディ・ウィルソンになりたい-4
↑比較の前置き

 

参考音源

参考音源は、こちらの2つ。

<1>ベース無し:Benny Goodman Trio(キーはA♭)
Benny Goodman (CL)  Teddy Wilson (P)  Gene Krupa (Dr)

 

<2>ベースあり:Teddy Wilson【RUNNIN’ WILD】より(キーはB♭)
DAVE SHEPHERD (CL)  KENNY BALDOCK (B)  JOHNNY RICHARDSON (Dr)

 

構成

『After you’ve gone』は、20小節。
【A】8小節 【A’】12小節・・・と分けることにします。

2つの音源でキーが違うのですが、今回の比較分析では影響はないので、このまま進めます。
ちなみにアニメーションバージョンの『After you’ve gone』はこれまた違って、G♭。

構成については、ベースあり無しは関係ないのですが、比較していく上で頭に入れておいた方がやりやすいので。
他のことの気づきにもなるし。

 

<1>ベース無し:Benny Goodman Trioバージョンの構成

<イントロ> 2小節(P)
Cメロとは関係の無いメロディー

<1コーラス目> Cメロ(Cl)
【A’】最後の2小節はClでブレイク→ブレイクの最後Drが♪で「トン」

<2コーラス目> Clソロ
【A’】最後の2小節はPでブレイク→ブレイクの最後Drが♪で「トン」

<3コーラス目> Pソロ
【A’】最後の2小節はDrでブレイク→ブレイクの最後からClの4コーラス目始まり

<4コーラス目> ClとPが1小節ずつ掛け合い
Cメロではない
【A】最後の2小節はClとPで1小節ブレイク→ブレイクの最後Drが♪で「トン」
【A’】1小節多く、13小節 CメロっぽいけどCメロではない
最後の3小節はCl、P、Drの順でブレイク

<エンディング> 2小節 パスっと終わる
Cメロとは関係の無いメロディー

気持ちのいいほどきちんとした、こんな構成になっていましたー
Drがブレイクでたたいている3コーラス目以外では、ブレイクの部分の最後でDrが8分音符の「トン」。全く同じ。

4コーラス目ではClとPが、1小節ずつの掛け合い。4バースじゃなくて、1小節ずつ。1バースとかって言う?
普通にClとPがどちらもソロのメロディーを弾いているのかと思いきや、ちゃんと聴くと1小節ずつになっていたのねー
流れるようなこの掛け合い、やってみたいなー
そして後半では少しCメロの音がするので、Cメロっぽく聴こえる。

アップテンポの曲なので、イントロやエンディングが2小節ずつと短くても、違和感がないんだねー

 

<2>ベースあり:【RUNNIN’ WILD】バージョンの構成

<イントロ> 4小節(P)
Cメロとは関係の無いメロディー

<1コーラス目> Cメロ(Cl)
【A】最後の2小節はClでブレイク→ブレイクの最後DrとPが入る
【A’】最後の2小節はClでブレイク→ブレイクの最後DrとPが入る

<2コーラス目> Clソロ

<3コーラス目> Clソロ

<4コーラス目> Pソロ

<5コーラス目> Pソロ

<6コーラス目> ClとBの4バース
【A’】はCl 4小節、B 8小節
Bの時にはピアノは弾いていない

<7コーラス目> Cメロ(Cl)

<8コーラス目> Clソロ
エンディング無し

こっちはソロが2コーラスずつのパターン。
ブレイクは1コーラス目だけなので、こっちの方がソロの演奏が自由に聴こえるー
バースは4小節ずつ。Clの時にはピアノも弾いて、ベースの時には無しってパターンもあるのかー
7コーラス目でCメロに戻るんだけど、8コーラス目はまたソロに。
エンディングが無いので、ソロの8コーラス目がエンディングっぽく聴こえる。

 

構成まとめ

こういう聴き方は、これまでしたことがありませんでした。
私の場合、普通に聴くだけでは、頭の上を音楽が流れて行ってしまいます。
今回はメモを取りながら聴いたので、気づかなかったことに気づけたので、こりゃいいぞ。
次回はいよいよ、テディウィルソンのバッキングの違いについて!