テディ・ウィルソンになりたい-1【On the sunny side of the street】2021.8.12更新

はいこんにちはー 愛真さなえです。
「広島ホットキャッツ」というニューオリンズジャズのバンドと、広島ホットキャッツのメンバー4名からなる「Swingy Sunnies」というスウィングジャズのバンドでピアノを弾いています。

◆8/12の更新はココから◆

私のいちばん好きなジャズピアニストは、Teddy Wilson。
どうにかしてTeddy Wilsonのようなピアノを弾けるようになりたい。
そしてニューオリンズジャズでは、Alton Purnellのように弾きたい。

これをあと2年くらいで(2023年の夏までに)本気でどうにかしようと思ってて、愛真さなえがTeddy WilsonとAlton Purnellに近づいて行く過程をここに載せていこうと思います。
果たして、本当に少しでも近づけるのか・・・
この連載は何回続くのか・・・

というわけで、じゃん。1回目。いきなり思いついたこの連載。
1回目は、Teddy Wilsonの【On the sunny side of the street】の分析です。
分析といっても、大したことはできないと思いますが、「どうやって弾いたらTeddy Wilsonぽくなるんじゃろ?」という日頃の疑問を少しずつ解消していけるよう、がんばるぞー おーー
そしてTeddy WilsonとAlton Purnellについて詳しいサイトになったらいいなー おーー
(2021.8.2開始)

 

<< 連載を始めるにあたって・・・>>

●長く続けられるよう、見た目は重視せずに書いていきます。

●長く続けられるよう、1日にできる範囲までUP→随時更新してきます。

●間違えている箇所は、「気づいたら」訂正します。

●譜面を書いてUPすると時間がかかって辞めたくなりそうなので、変な日本語による表記になることが多いと思います。

●とにかくどうでもいいからTeddy WilsonとAlton Purnellに近づいて行く企画です。どうぞ最大限に暖かい目で見守ってください。

 

今回のお手本の音源【On the sunny side of the street】

はい、こちら。
キーはC。ピアノと、ベースと、ドラムの構成です。
イントロ、2コーラス(Cメロとピアノソロ)、短いエンディングのみ。
A-A’-B-A’
これをTeddy Wilson先生がどう弾いているのか。
「あぁすてき…」だけでなく、分かる範囲でよーく聴いてみます。

 

イントロ

4小節
C6 C#dim7 | Dm7 D#dim7 | C Caug | Dm7 G7G#dim7 |  

右手:パラパラ、Cメロとは関係ないメロディ
左手:2分音符×2、最後は2分音符と4分音符×2・・・半音ずつ上がっていく感じ

音域
右手:1点ラ~3点ド(意外と高い音!)
左手:下1点ドくらい~1点ドくらい

1コーラス目(Cメロ)

【A】
右手:単音、オクターブ、パラ、少しトレモロ
左手:パラ、単音、少しストライド

【A’】
右手:単音、オクターブ、パラ、少しトレモロ
左手:パラ、少しストライド

【B】
右手:パラ
左手:経過音を使ったウォーキングベース的な動き
最後は両手で重音

【A’】
右手:パラ、オクターブ、少しトレモロ、上からキラキラ
左手:パラ、単音、重音、少しストライド、ウォーキングベース的な

<Cメロまとめ>
トレモロ、ストライド、Teddy Wilson特有のキラキラした音の流れともに、どれも少しずつ。
トレモロは付点4分音符のうちの4分音符ぶん。
左手のストライドは長く続けても2小節で、途中で2拍目をスタッカートにしたり、4分4分2分のパターンになっているので、私が弾く単純な元気があるだけのストライドとは全然違って聞こえる。
上からキラキラは、2点シから4オクターブ「シ ファ♯ ミ ド」の繰り返しで下って、更に下の「レ」。
こんなに長かったの!?
経過音を多用。

 

2コーラス目(ピアノソロ)

【A】
右手:パラ、オクターブ、最後にキラキラキラキラ
左手:2分4分4分、ウォーキングベース的な、2分2分、ほか

【A’】
右手:パラ、オクターブ、最後にキラキラキラキラ
左手:2分4分4分、ウォーキングベース的な、2分2分、ほか

【B】
右手:オクターブ、パラ、少しトレモロ、最後キラキラ
左手:2分4分4分、ウォーキングベース的な、全音符で伸ばーーーす

【A’】
右手:オクターブ、パラ
左手:2分4分4分、4分、2分2分

<2コーラス目まとめ>
共通して最後にキラキラ。最後の【A’】の終わりの部分はパラ。

エンディング

2小節
(2コーラス目の最後の小節:C A7)
Dm7 G7 | C |
右手:パラ(Cメロとは関係ないメロディ)
左手:2分2分 ほか

ここまでの気づき(分析3日目)

テディ・ウィルソンってキラキラがかなり多いイメージがあったけど、この音源に限って?思ったほど多くない。
キラキラよりパラパラ(意味不明ですみません)。
左手は「2分音符+4分音符+4分音符」のセットが多いような。

全部耳コピすればいいんだけど、それだと1曲仕上げるのにかなり集中力が必要なので、長続きしない気がするのよ・・・
絶対、企画倒れになってしまう。
とにかく「なんか気づけー なんか気づけー」と思いながら聴いています。
このメモの取り方で聴くと、耳コピするほど疲れない。
そして構成が分かりやすい気がするので、続けてみよう。
で、「パラ」の部分と「キラキラ」の部分がどうなっているのか、掘り下げてみます。
コードを弾いているのか、それとも音階から音を取っているのか、を。
あと、コードもどこをどう変えているのか。
1曲目に短い音源を選んで正解だった。
しかしまぁ自分以外の人からすると、意味の分からん、わやくちゃな記事じゃ。
どうなっていくのか私にも分かりませんが、2曲目以降にご期待ください。

コード・・・黒本とテディ先生との違い

1行目が黒本、2行目がテディ・ウィルソンの1コーラス目、3行目が2コーラス目。
紙に書いてUPとかめっちゃアナログですが、画像を作ったりしてると挫折しかねないので。
きちんと画像作ったりしてるヒマがあったら、分析に時間かけた方がいいよね。
テンションとか細かいことは書いていません。

On the sunny side of the street

On the sunny side of the street

☆印のところで、キラキラです。
いや、でもこれ、分かりにくい!! Excelで書きなおそうか・・・

キラキラの元

テディ・ウィルソンといえば「キラキラ」。
でも、あっちでもこっちでもキラキラを多用しているわけではないことが分かった。
今まで適当にしか聴いていなかった、ということです。
この音源では、楽節(【A】とか【B】とか)の最後に使ってる。
このキラキラが何からできているか。

1コーラス目のキラキラの元

☆1・・・コードによるキラキラ

キラ1

上から「シ ファ♯ ミ ド」×4回 + シレ で下降
これはD7の13度、3度、9度、7度の音。
1コーラス目のキラキラは、ここ1か所のみ。

結局、譜面に起こしましたが、リズムは考慮していません。
適当です。見て分かりやすいように書いています。
そもそも、誰かに解説しようと思って書いてるんじゃなくて、自分の成長のために書いてるので。
そのうち、もう少し分かりやすくUPできるようにはなると思いますが。

2コーラス目のキラキラの元

キラキラは、どれも楽節の最後の部分。

キラ2

☆2・・・コード
D7の部分のドから、G7までを半音でつないでいる

 

キラ3

☆3・・・基本的にコード 間を半音で埋めている

 

キラ4

☆4・・・コードだけど、レ♯が何なのか分からない

 

キラ5

☆5・・・コード
C6って書いたけど、CM7だ

 

キラ6

☆6・・・コード
Ⅴ7の時は♭9が好きなのかな

 

キラ7

☆7・・・経過音

キラ8

☆8・・・コード 経過音

キラキラまとめ

無計画に始めちゃった分析。
キラキラがコードかスケールか見極めようと思ったのですが、致命的なことに気づいてしまいました。
ジャズのスケールをよく分かっていない・・・
とりあえず、この音源では、ほぼコードによるキラキラのよう。
間を埋めるように半音階を使った経過音が入っている。
複雑に行ったり来たりのキラキラではないパターンが多いので、これはマネできるかも。

この記事、次はパラや、コードをどう変えたかの分析へ続くのですが、一向に終わりが見えてきません。
どうなるんでしょう。
自分でも読み返したくないほど見づらい。
日にちかけすぎ。
2曲目はいつになるんかね。

紙に書いたのをExcelに書き直した

試行錯誤。だいぶスッキリした。

onthesunnysideofthestreet1

onthesunnysideofthestreet2

onthesunnysideofthestreet3

onthesunnysideofthestreet4

パラの元

パラも、何からできているのか。
コードかスケールか。
ジャズのスケールが分かっていないので致命的ですが、やってみる。
また紙ベースに戻る・・・

1コーラス目のパラの元

1コーラス目だけで、11か所。
パラ1からパラ11まで。

パラ1

Dmのスケールと、G7はオルタードスケール!!
見つけられた!!オルタードスケール!!

G7オルタード

オルタードスケールは、半音上のメロディックマイナースケール。
なので、G7の場合は、A♭(=G♯)のメロディックマイナースケール。
Ⅴ7で使う。
よう見つけたわ!!もう満足じゃわ。

 

パラ2

FM7のスケールっていうより、Dm7のスケールっぽい。
代理コードになるから?
G7の所のミは、Gの13。

 

パラ3

2小節目はD7。書き忘れ。
A7はコードの音。シは9。7もコード。こっちのシは13。
あ!!ええと、ここは、Gのキーだとすると、Ⅱm7→Ⅴ7。
で、共通する音のシが、9と13のテンションとして続けて使えるってことじゃ。
Cのキーで考えてみると、Dm7→G7の場合、ミのテンションが続けて使える。
よく聞くパターン発見じゃ。
インプットだけじゃなくてアウトプットできんと意味ないから、がんばろ。

 

パラ4

2小節目はCM7。書き忘れ。
Dm7、G7ともにコードの音から。

 

パラ5

C7のソ♯、オルタードスケールでは!?
C7オルタード
FM7は経過音を半音階で使ってFのキーのスケール

 

パラ6

Am7はAmのスケール。レ♯は、コードなら11♯。
D7は、Dのスケール。半音階で下降。
1コーラス目では、装飾音はここのD7の所だけ。

 

パラ7

2小節目はFM7。書き忘れ。いやF6かね。
Emのキーで半音階で下降。
Emのルート音のミから始めるより、半音上のファの音から(5度の音まで)下がる方が切ない感じ。
こういうの、頭にストックしたい。

 

パラ8

なんじゃこれは。
FM7の所は分からん。
D7はG7の間違いで、コードの音。ミは13。

 

パラ9

パラ6とそっくりさん。
Am7はAmのスケール。レ♯は、コードなら11♯。
D7のシは13。
パラ6でもD7で13のシを多用。ここではシでフレーズを終えてる。
パラ3で書いたⅡm7→Ⅴ7の「共通する9と13のテンション」のシにあたる。
ここで13の音でフレーズを止めるのかぁ。覚えよう。

 

パラ10

机の上にPCのワイヤレスのキーボード、膝の上にCASIOの小さいキーボードを載せて音を確かめながら書いているので、時々PCのキーボードを弾きそうになる。
Dm7はDmのスケール。
G7は、また来た!!パラ1と同じオルタードスケール。
G7オルタード
ええと、Ⅴ7で使えて、半音上の音から始まるメロディックマイナー。

 

パラ11

最後の小節はC6書き忘れ。
C6の所のシ♭とラ♭は、オルタードスケールのような気がするけど、ここ、Ⅴ7じゃなくてⅠなのよね・・・
Cmの音階から??
Cオルタード-2
G7はコードの音から。

1コーラス目のパラは以上です。お疲れさまでした。
つづきはまた今度。

2コーラス目のパラの元

元のメロディー以外で、且つキラキラ以外の所を「パラ」としていますが、そうすると2コーラス目、キラキラ以外が全てパラ、ということになる・・・
どうしよう。どうやって書いていこう。
保留。

 

小休止

一昨日は帰宅が夜10時になり、分析ができなかった。
昨日は自分がどうしたいのかを考えていて、分析ができなかった。
今日やんないと、勢いが止まって、挫折しそう。
習慣になってないから。
別に、止めてもいいんだけど。さあどうする。
とりあえず、今日の用事をすませよう。

コードをどう変えているのか

コードを確認する上で、Cメロの楽譜を上げた方がいいような気がしてきた。
MuseScoreで作ってみようか。
最近使ってなかったから、使い方覚えてるかな。

【4小節目・・・Aの4小節目】

A4

Bø7をD7やG7にして、明るい雰囲気になっている。
Bø7シレファ→D7レファ♯ラ、G7ソシレファ
この小節のCメロは「ミー(レー)」の「ミー」の部分。
ミはD7の9、G7の13

1コーラス目のD7→G7の進行なら、Ⅱ7→Ⅴ7なので、Dm→G7にしてⅡm7→Ⅴ7もありってことだー。
D7はG7のセカンダリードミナント(D7はG7の5度)。
黒本のBø7はE7のセカンダリードミナント。
どちらも、セカンダリードミナントのコードな無くても成立するコード。

5小節目はA7なので、1コーラス目のG♯dim7は、G7からA7へのつなぎ。
こういうの、テディウィルソンでよくあるような。

2コーラス目のBdim7→E7→5小節目のA7は、マイナーのⅡ→Ⅴ7→Ⅰになってる。
G7→E7でもいいところを、Ⅴ7のE7を、Ⅱ→Ⅴ7(Bdim7→E7)にしてるのかな。

 

【8小節目・・・Aの8小節目】

A8

ここも4小節目と同じように、黒本より明るい感じ。
(ついつい黒本がすべての基本だと思ってしまいそうになる)
ここのCメロは「ソーー」。

1コーラス目のように、I→Ⅴ7→Ⅰで解決する場合の最初のⅠのベースは、5度の音(Cの場合はソ)になる、と子供の頃にヤマハで頭に擦り込まれました。それかな。

2コーラス目。
単純にすると、7小節目がDmで8小節目がG7だと思う。
G7に向かって、9小節目のCで解決。
7小節目からⅡm7→Ⅴ7→ⅠのCになって、そこからⅠ→Ⅲ→Ⅱ→Ⅴ7の→Ⅰ。

9小節目のCにたどり着けばいいので、8小節目はEm→E♭→Dm7→D♭→Cなんてのでもいいのかな。
D♭とCメロのレがぶつかるなぁ。

【12小節目・・・A’の4小節目】

A’4

ここも黒本よりテディウィルソンの方が明るい。
ここのCメロは「ミーレー」
単純に考えると、12小節目がG7→13小節目がAm。
間にE7を入れると、「ソ→ソ♯→ラ」という流れで繋ぐことができる。
4小節目と全く同じ部分なのに、2度目に出てくるこちらの方が、1度目の4小節目より単純なコード進行になっているのはどうしてなんかな。
どうして単純なコード進行を1回目にもっていかずに2回目にしたのかな。
そのうち分かるようになるのかな。

【15小節目・・・A’の7小節目】

A’7

まただー 黒本よりテディウィルソンが明るい。
テディウィルソンが明るくしているのか、黒本が暗いのか。
FはDm7の代理コード。
Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰは、Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰにできるってことね。その逆もってことね。
ええと、マイナーのコードの所は、代理コードで明るくできるのかー

【17小節目・・・Bの1小節目】

B1

またまた!黒本暗くてテディウィルソン明るい。
1コーラス目のB♭は、Gm7の代理コード。
(※テディウィルソンは黒本のコードを代理コードに変えたわけではない)
このBの部分、8小節あるうちの6小節は、Cメロにずっと基本「ドーーーー」が流れてる。
なので2コーラス目でC7→C7にしてあるのは自然。

【23~24小節目・・・Bの7~8小節目】

B7

今度このExcelデータ作る時には、小節番号を書き込もう。
もう決定的です。黒本暗い。テディ明るい。
2コーラス目は、F→G7→C(25小節目)のⅣ→Ⅴ7→ⅠのⅤ7の所をⅡ→Ⅴ7にしてる。

【28小節目・・・2度目のA’の4小節目】

A'2-4

1回目のときと同じ。
このあとのいちばん最後のA7はエンディングとして書こう。

一旦終了します

というわけで、どんだけ続くのか分からなくなってきたので、ここで一旦終了します。
『2』に続くよー
収拾がつかなくなったからー